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小話・実験指導も楽しいなぁ

 北里大学で実験指導の仕事をさせてもらうことになりました。それが今日6月6日にスタート。
 いままで私は実験指導というものをやったことがなくて、一体どんなふうに話を展開していいのか途方に暮れていました。一か月以上準備に費やしても不安はなかなか消えずじまい。それでも前日にはちゃんとやる気になりました。あとは当たって砕けろという開き直り(?)にも似た感情だけど、不安よりも期待が大きくなっていました。
 なんにしても、お仕事初日は気合い入りまくり。
 1時スタートの実験のために先方に到着したのが11時半ちょっと前。昼飯の時間をとるためでもあったけど、さすがに早すぎたかな…ただ、おかげで使う黒板を見ながら、どんな説明をするか頭で予行練習できたので良かったと思います。

 そして実験は1時過ぎにスタート。
 でもって最後の学生が帰ったのは、午後8時過ぎ。

 ・・・7時間以上、立ちっぱなし??
 最後の学生を送りだすまで気が付きませんでした。そんなに時間が経っていたとは。
 どうりで足が重くなっていたはず。疲労がたまってたんですね。いやいや、しんどかった。

 帰りのバスで椅子に座ったら、足と腰が痛いこと、痛いこと。
 学部1年のころには塾講師のバイトで、夏期講習で1日7時間立ちっぱなしは経験済み。だったはずだけど、ここまでツラくはなかったと思うな…
 運動不足と、少しは年を重ねた証拠ってことですね。足腰がここまで痛くなるのは・・・・・って、ちょっと待て! 腰が痛いってどういうことよ!!腰が?!
 塾講師してたころは足が痛くなっただけだよ。それなのに腰が痛いなんて・・・んなはずはない!痛くない、痛くない、痛くない…気のせい、気のせい!

 実験指導自体は、とても楽しかったです。まさに案ずるより産むが易しですね。
 学生もみんな、やる気があって熱心に取り組んでいました。自分の手を使って操作し、結果を目で見るってのは物理(と科学)の基本。その楽しさを知ってるってことでしょうか。あと知らなかったことを知る喜びも。苦労はしてたけど、私の質問に対して一生懸命考えて、自分の言葉で答えを返していました。
 みんな優秀な人たちじゃん。今週から6週間、新しい楽しみが増えました。

 いやいや、本当にこれからは実験指導も楽しみになりました。昨日までの不安がウソみたい。
 けどさすがに7時間というのは長過ぎだね。もっと要領よく説明できるように努力します。1時間は早く終わるようにしたいよなぁ。
 ・・・足と腰のためにも。
 気のせいにしては、ちょっと腰が痛すぎ。

 

(2002.6.6)

唯一の救いは「今日は楽しかった」という帰り際の学生の一言。
どんな苦労も報われます。

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