小話のページ


小話「宿泊記念2」

 昨晩の話。
 最近、疲れがたまっていたせいか、やたらと眠かった。
 なにせ計算している最中まで眠くなって、どうしようもない。

 −−ちょっと仮眠を取るか…

 これまで大学の研究室で仮眠を取ったことはなかったのだが、 ついに10時ごろ、観念して少し眠ることにした。
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・おっと! ちょっと寝すぎた?
 気がつくと辺りは静寂。だいたい12時くらいの様子。
 ちなみに私の終電は12時15分である。

 −−こりゃあヤバイ。計算の途中だけど、さっさと荷物をまとめて帰らなくちゃ。

 そう思って机に置いてあった携帯の時計を見る。
 1時3分−−
 ・・・終電、終ってるじゃん…

 なんだよ、みんな薄情だなー、誰か起こしてくれてもいいだろーっ!!
 と、叫びたい気分だったが、考えてみると、仮眠を取り始めた時点で部屋には 誰もいなかったような気もする。
 ま、いいや。寝直そうっと。

 …と、いうわけで昨晩は大学泊。
 終電を寝過ごしたのは、これがはじめてだった。

(2001.8.10)

小話の目次へ 
ホームページトップへ