山本明
Date: 2005年後期「物理学IB (於 横浜国立大学) 」より
この文書は、2005年10月から半年の間に横浜国立大学において担当した「物理学IB」の講義を基にして、講義で話した内容を教科書風に再編集したものです。
2005年度には大学院生という立場ながら、縁あって大学の講義をはじめて担当しました。
今年に試行錯誤した結果は来年以降に活かして、いつかは講義の内容を教科書に…なんて思っていたのですが、来年度から高校で物理を教える立場になったので、今年の結果をまとめておこうという気持ちが強くなりました。
大学で講義をするという経験、とても貴重なものでした。
大学生という立場で勉強していたときには気付かなかったこと、気にしないで過していたことを再確認していく作業にもなりました。 なにせ偉そうに教壇に立つわけですから、(見た目に威厳はなかったかもしれませんが…)せめて私なりの精いっぱいの話をしなければ…と準備にも時間を使い、それはとても勉強になりましたし、 なにより話をしながら新しいことに気付くという経験もすることができました。
やはり話というのは、自分一人でできるものではありません。
聞いてくれる人がいるからこそ、話をすることができるわけです。
今回、大学で話をするという貴重な機会を与えてくれた関係者の方々には本当に感謝しております。そしてなにより、実際に講義室へ足を運び、わざわざ私なんぞの話を聞こうとしてくれた受講者の皆々様には、深く感謝しております。(出席は取らないってのに来てもらえて、嬉しかったです)
みなさまのおかげで、私は自分で期待してた以上の話をすることができました。本当にどうもありがとうございました。
願わくば、この教科書風の書物が完成することを…なんですけど、これは時間との勝負だなぁ…。
2006.2