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行列が1×1の正方行列のとき

$ A$$ 1\times 1$正方行列ということは、$ \vec{x}$も1行のみのベクトル。 つまり$ A$$ \vec{x}$もどちらもただの数の場合です。 仮に、

$\displaystyle A=3
$

としましょう。このとき、 $ A\vec{x}=a\vec{x} $という関係式は、どんな $ \vec{x}$に対しても成り立ちますね。$ a=3$であれば。

$ 1\times 1$行列って、単なるスカラーだから当然なんだけど、あまり面白くな い結果。だけどまあ、固有ベクトルとして$ \vec{x}=1$を選んだことにすると、

任意のベクトルに行列$ A$を作用させると、固有ベクトル ($ \vec{x}=1$)の方向に固有値倍(3倍)されている。
ことがまず見てとれるんじゃないでしょうか。

ここは軽くそうなってるのかも…というくらいで、さっさと次に行きましょう。


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平成17年8月29日